不妊治療の記録は1冊の手帳にまとめよう。私の手帳の使い方を全公開します!
不妊治療に挑まれているみなさん、ホルモン値や治療成績はどのように管理していますか?
治療中は記録することが、いっぱいありますよね。
・通院スケジュール
・ホルモン値
・生活する上で気をつけること
今回は不妊治療の記録を、見返しやすくまとめる手帳の使い方をご紹介します。
高度不妊治療での使用方法がメインとなると思いますが、後半にタイミング法やAIHにチャレンジされている方におすすめの手帳も紹介しています。
*通院記録を、見やすく手帳にまとめたい
*可愛い手帳を使って、治療中の気分をあげたい
*不妊治療についての資料や、調べたことをまとめておきたい
41歳から45歳まで高度不妊治療を経験。
積極的な治療は終了しましたが、自分の身体と真剣に向き合った4年間は大切な経験でした。
▶︎不妊治療を終わらせた理由と妊活戦士へのメッセージ - KIKOの頑張らない毎日
文具や手帳が大好きで、通院手帳以外の手帳も使用しています。
▼手帳の使い分けについては、こちらで紹介しています
不妊治療で手帳を使う目的
クリニックの待合室では、手帳を広げている方をよく見かけます。
私も治療をはじめた頃から手帳を活用していました。
その目的は下記の5つです。
1)いつどんな治療をしたか、記録を残す
2)いままでのホルモン値を、見返せるようにしておく
3)調べたこと、学んだことをまとめておく
4)助成金や確定申告のため、支払った治療費をメモしておく
5)診察券やお薬手帳は、ひとまとめにしておく
ホルモン値は過去の自分の数値も参考にする
4年間治療をしてきて特に大事だと思うのは、2つめの「ホルモン値の記録」です。
不妊治療ではだいたいD3(生理3日目)のホルモン値を計るところから治療がスタートすることが多いと思います。
そして採卵周期ならE2やFSHの値を、通院のたび採血して測定し、卵胞の刺激方法や採卵日を決めていきます。
病院によってはホルモン値によって、治療の内容が機械的に決まってしまう場合もあるようです。
D3のE2が高かったから遺残卵胞があるらしい…とか、FSHが高すぎておやすみ周期になってしまった…とか。
しかしこれは、あくまでも医療上の基準値でしかありません。
それよりも参考になるのは、過去の自分の数値。
私の場合はなぜか冬になると採卵の成績が良くなったので、手帳で傾向を掴みながら、”頑張りどころ”を探すといった使い方もしていました。
手帳にホルモン値を記録しておけば、医療上の基準値と過去の自分の数値、どちらも活かせると思います。
不妊治療で使う手帳に求める条件とは?
では不妊治療を共に歩む相棒としてふさわしい手帳は、どのようなものでしょうか?
私の考えた条件は下記の4つです。
◎気持ちの明るくなるデザイン
◎診察券やお薬手帳などを入れるポケット付き
◎月間カレンダー→メモページ→月間カレンダーという構成
◎年間予定が書けるページ
明るい気持ちになれる日本能率協会のカンタカルタ
この4つの条件にピッタリだったのがこちらの手帳。
「カンタカルタ」といいます!
日本の老舗手帳メーカー「日本能率協会」が作っている手帳で、その品質は折り紙つきです。
見た目もポップでカラフルで、個性的なデザインが選べます。
う〜ん、可愛い!
気持ちが明るくなりますね。
表紙はイタリアのデザイン事務所「ハッピーチェントロ社」が手がけており、例年10種類近くが発売されるので、きっとあなたのお気に入りも見つかるはず!
素早くページを開けるコーナーカット
ページ下には切り取り線がついています。
これはページをパッと開くためのもの。
診察室に急に呼ばれても、慌てず素早く目的のページを開くことができます。
お薬手帳が収納できるポケット付き
そして巻末には大きめのポケットがついており、表紙が勝手に開かないためのゴムバンドもあります。
ポケットにはお薬手帳や診察券も収納できます。
ドット方眼のノートページがたっぷり
巻末にはドット方眼のノートが97ページ(2020年版)もあります!
日記や、自分で調べたことをまとめたり、クリニックからもらった資料をはりつけたりできますよ。
実際の使用例をご紹介
では私がどのように使用しているのか、たっぷりの画像と共に紹介しますね。
(クリックで各項目にジャンプできます)
*年間ページ(PLAN&RECORDS)でプランニング
*月間カレンダーはスケジュールと治療費のまとめ
*メモページはその月のまとめ
*巻末メモページには治療成績一覧と学んだことをメモ
*開きやすい最終ページには病院の一覧を
年間ページ(PLAN&RECORDS)でプランニング
*月ごとの簡単なふりかえり
*かかった費用の合計
*リミットまでのカウントダウン
年間ページには月ごとのTopicsと、かかった費用の合計を記入しています。
そして私は治療を始める時に卒業のタイミングも決めていたので、カウントダウンの数字を書き込んでいます。
治療中はつい目先のことに必死になってしまいがちでしたが、ときどきこのページを眺めて先を見通す時間を持てたことは、精神の安定に繋がったように思います。
月間カレンダーはスケジュールと治療費のまとめ
*生理周期
*基礎体温
*通院スケジュールと治療内容
*服薬スケジュール
*日ごとにかかった治療費
月間カレンダーには、1ヶ月を見通して記録しておきたい内容を記入しています。
少しでも楽しい気持ちになるように、シールやプチデコラッシュを使用しました。
右側には日ごとにかかった治療費をまとめています。
こうしておくと、確定申告の医療費控除でも計算がしやすいですよ。
メモページはその月のまとめ
*左ページ→その月の成果のまとめ、通院日ごとのホルモン値
*右ページ→診察メモ
月間ページをめくると、見開き1ページのメモページがあります。
左ページにはあとから振り返りやすいように、上の方にその月の成果のまとめを記入し、その下には通院日ごとのホルモン値を記録しています。
右ページは診察メモ。
私の通っていたクリニックでは、ホルモン検査の結果がシールだったので貼り付けて、その横に医師と相談したことや感想を記入しました。
巻末メモページには治療成績一覧と学んだことをメモ
巻末にはドット方眼のノートページがあります。
こちらには過去のすべての治療成績を記入しています。
治療が複数年に渡った場合は書き写してまとめておいた方が、いちいち過去の手帳を探さなくて済むので楽だと思います。
治療成績一覧
・採卵した日付
・受精方法
・採卵できた数、受精した数、凍結できた数
・備考(凍結できた場合のグレードなど)
私は体外受精、それも採卵に費やした期間がとても長かったので、その結果一覧を作りました。
1クールごとの治療まとめ
治療が複数年にわたると、手帳が変わってしまうため、昨年以前のホルモン値などのデータをまとめてあります。
書き方はメモページ同じです。
調べたこと、学んだこと
自分で調べたことや鍼灸の先生に教えてもらったことなど、メモをしてあります。
またクリニックで渡されたプリントを貼り付けたりもしています。
おかげで1年目の手帳はめっちゃおデブになってます。
開きやすい最終ページには病院の一覧を
*クリニックの一覧とデータ(病院名、電話番号、担当医師、診療時間)
*診察券番号
治療期間が長くなると、クリニックを転院したり、単発の検査でお世話になる病院もありますよね。
私の場合は、鍼灸院や不育症検査、栄養指導で通った病院の一覧を記入しました。
病院に問い合わせをすると、だいたい診察券番号を聞かれますので、あらかじめこのページに書いておきます。
タイミング法やAIHで活用できる妊活手帳
市販の「妊活手帳」というのも販売されています。
基礎体温はアプリで記録されている方も多いと思いますが、クリニックによっては紙ベースでの提出を求められることも…
こちらの基礎体温のリフィルはとても使いやすそうなので、タイミング法やAIHにチャレンジされている方におすすめです。
2穴のシステム手帳タイプなので、クリニックからもらう資料をまとめておくのにも便利ですね。
おわりに
このページをご覧になっている方は、不妊治療にチャレンジ中の方が大半かと思います。
ほんと、不妊治療って大変です。
*忙しい中での通院、痛い採血や検査、時間ごとに決められた注射や服薬
*仕事とのスケジュール調整、ホルモンの変化による突然の体調不良
*喜びと悲しみの落差、授からない焦り、金銭的な不安
2019年7月に「スッキリ」(日本テレビ)という番組で、不妊治療の特集が組まれ、「不妊治療のストレスはがんやエイズを抱える女性と同等のレベル」と伝えられていました。
(ソースとなる研究結果はこちらのブログで紹介されています。)
そんな身体的にもメンタル面でも大変な治療をしているからこそ、データの管理は手帳にまかせてみませんか?
「この手帳を開けば、必要なことはすべて書いてある」
そんな安心感は、通院の負担をきっと減らしてくれるはずです。
1冊の手帳にまとめておくことで、子どもを授かった場合は、大切な想い出の手帳になるでしょうし、授からなかった場合でも、「これだけやったんだ」という達成感と納得感が得られると思います。
皆さんの元に、幸せのコウノトリがやってくることを、心の底から祈っています!!
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